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時は西暦1695年、イエメンからインドのマイソール地方へコーヒーが持ち出されました。
インド人のイスラム巡礼者ババ・ブータンが持ち出しを厳しく管理していたコーヒーの種子をこっそり持ち帰ったのです。
その種子が元となって、南インドでコーヒーが作られるようになり、そこからインドネシアやカリブ海、中米へとコーヒー栽培が広がっていきました。
世界に広がったコーヒーの原点がイエメンなのです。
コーヒーの代名詞とも言える「モカ」は、イエメンにある港の名前。
数百年前からイエメンは良質なコーヒーの産地として名をはせました。
しかし、長期にわたって不安定な政情が続き、また、雨も少ない非常に過酷な自然環境の中で、イエメンの生産量は極少量で、本物の「モカ」は、なかなか入手できないのが実情です。
そんな中、今回は単一農園産の秀逸なモカがごく少量入手できました。
非常に高価な豆ですが、多くの方に本物のモカの味を楽しんで頂くため、特別価格での提供となります。
この機会に、ぜひイエメンのモカをお試し下さい。
なお、一般には新鮮なほどコーヒーは美味しいのですが、ことイエメンに関しては、焙煎直後よりも2週間ほど経過した方が味わいが深く良くなります。
地：サナア州マナーカ市ハラズ地域ジャルマ村
精製：ナチュラル (23～25 Days)
標高： 2,000～2,400m
品 種：ジャディ、 ウダイニ
（古代ティピカ／イエメニア）
クロップ：23/24クロップ
生産者： Ahmed Abdo Ahmed さん
乾燥：天日乾燥＋アフリカンベッド(lODays sundry)
サイズ：15UP
栽培：混植栽培（アーモンド等）
栽培期間中、 農薬化学肥料不使用
～FlavorNotes～
Red Wine,Clove,Spicy,Grape Yellow Peach,Strowberry
このコーヒーの生産者であるAhmed Abdo Ahmed氏は、本ロット出荷後に急逝されました。
良質なコーヒー生産に障害をかけた同氏に哀悼の意を表し、心を込めて焙煎いたします。
イエメンの品種「イエメニア」について
15世紀にはコーヒーの栽培をしていた記録があるイエメンてすか、その歴史のあるイエメンコーヒーの遺伝的多様性については、これまて研究されてきませんてした。
2020年にQimaCoffee社が中心となったアラビカ種の遺伝的多様性についての共同研究が行われ、その結果今まて知られていなかったイエメン特有の進化を遂げたてあろう母体品種として「イエメニア」が発見されたと発表されたのてす。研究の概要はエチオピア系統の品種を72種・世界中て‘栽培されている品種を20種・イエメンの主要栽培地域の品種を45種の計137種のDNAを分析しました。その結果、それぞれが遺伝的に異なる5つの集団に分かれたのてす。
● エチオピア単一品種群
● SL-17品種群
● Yemen SL-34品種群
● Yemen Typica-Bourbon品種群
● New-Yemen品種群
「New-Yemen」という品種群が今まて発見されていなかった特有の遺伝子をもつものて、イエメニアと命名されました。
しかし、イエメンの農家さん達は、この発表がされて当時騒ぎになったようてす。
それもそのはず、今まて先祖代々受け継いてきた由緒あるコーヒーの木はそれぞれ木の形や葉の形から、ジャディ・ダワイリ・ウダイニ・トゥファヒ等と名前がついていたものだったからです。
この研究は品種群が発見されたところて止まっているため、イエメンてもともと名前のついている品種がこの5つの品種群のどこに属するのかまて特定されていな状況てす。
そのため、今回の生豆データには昔から呼ばれている品種の名前（古代ティピカ）の中から「ジャディ」「ウダイニ」 と「イエメニア」という名前を併記しています。